お遍路の折り返し地点である愛媛県は悟りと向き合い始める時期になります。

長い山越えが待っており、脚への負担はピークに達し始めます。

進むスピードが極端に落ちてしまいので焦りもしばしば出てきます。

 

山の中で日が落ち始めたときに考えないといけないことは何か。

メイン都市の松山市に入ったときに注意しないといけないことは何か。

疲労をできるだけ軽減する方法がないのか。

 

悟りに入る前に脱落しないよう突破テクニックをお伝えします。

 

愛媛県の難所

寺数:26。走行距離:360.3キロメートル

寺数が一番多く、涅槃の道場と呼ばれる気持ちが折れそうになるエリアです。

ながーい峠

43番:明石寺から走る宇和島街道。

次の寺に着くまではひたすら山登りです。

緩やかでながーい坂道になります。

キレイに舗装されているところもありますが、景色が単調なためとにかく走り続ける忍耐力が必要です。

本格的な山道に入ると道も狭く人の気配がなくなり、車も全然通らない少し不安が過ぎる道に変わってきます。

コンビニやお店がなくなるので、おやつを持っておくと気持ちの切り替えができるのでオススメです。

 

注意したいのが野生動物との遭遇です。

蛇とか普通に道にいるので、休憩するときは気をつけてください。

 

折り返さなければならない寺

45番:岩屋寺は道中にないため、行ったら引き返さなければいけません。

また、道もアップダウンを繰り返すので体力消耗が激しいです。

何より、来た道を戻るのは気持ち面で辛いです。

 

このダメージを最小限に抑える秘策として道の分岐点近くに宿を取る方法があります。

荷物を宿に置いて、参拝だけを行います。これだと、体への負担がだいぶ楽になります。

そして身軽になった自転車にびっくりする体験もできるはずです。

踏み込んだ時のスピード感、山登りの容易さの違いに驚かされるので軽い自転車っていいな〜と新しい自転車が欲しくなるかもしれません。

※本当は煩悩(欲望)が出てはダメなんですけどね。w

 

 

お泊まり事情

宿をとるエリアを早めに絞る

目的地が決まっておらず日が落ちてくると、気持ちも落ちてきたり焦ったりします。

宿の心配は走行中になんども頭を駆け巡ります。

ですので、16:00時点で2時間以内に着けるエリアに宿をとることを決めていました。

無理をして進んでも良いことはないです。

「早く次の所にいかなきゃ。日が落ちても距離を稼がなきゃ」

この考えになったら、

「翌朝5時にスタートするために早く休もう」

の考えに切り替えた方がよいです。

結局は同じだけ走ります。タイミングの問題ですので、焦らない方をとりましょう。

 

宿坊を利用する

お寺には宿坊と呼ばれる「お泊まりができる設備」があります。

全てのお寺にあるわけではないので調べておく必要があります。

私は40番:観自在寺の宿坊を利用しました。

当日でも部屋が空いていれば泊まれます。お安いですし、キレイでした。

何よりお寺に一泊できるのが魅力です。

気に入ったお寺に泊まるのは、アリですので積極的に利用してみましょう!

癒しを取り入れる

高級ドリンクと高級シップ

連続の山越えは相当なダメージを蓄積させます。

翌朝も早くおきて自転車に乗る、と考えた時一度だけ心が折れました。

「脚が動かなくなる」

 

私は値段の高い回復ドリンクとシップを買うことをしました。

夕食後にドリンクを飲み、シップは脚・腰・肩と一度で全て使い切りました。

翌朝。。。

思ったよりも脚が軽く、気持ちも前向きになれていました。

やはりココぞ!というときは奮発するのは正解だと思います。

 

道後温泉

まともにお風呂に入れない状態が続いたので、道後温泉は自分へのご褒美として入湯しておきました。

やや熱めのお湯が程よい刺激を与えてくれます。

ほんとに些細なことだけど、湯船にゆっくり入れたことは気分転換には最高でした。

 

まとめ

疲れがピークになるので、焦らないように注意です。

時にはゆっくり休む時間をとることも修行の一環だと思います。

癒しを取り入れたり、ちょっとした工夫で走行の負担が減ったりします。

無理をしないように進みましょう。