自転車で1,400キロメートル。
さらに山あり谷ありの道ならば、ぶっつけ本番で行くと痛い目に合う可能性が高いです。
どんなに調べても行動に移さなければ意味がないけれど、全く調べないで行くのも考えものです。
事前にざっくりと情報を入手しておくと楽しみが広がることをお伝えします。
寺88箇所の分布をざっくりと見る
寺の配置です。
徳島県(通称:発心の道場) 23箇所
高知県(修行の道場)16箇所
愛媛県(菩薩の道場)26箇所
香川県(涅槃の道場)23箇所
スタートは徳島県で時計回りに回ります。
寺数は愛媛が一番多いです。
ちなみに通称の「〜〜道場」についてですが難しい言葉なので、簡単イメージにすると
今から悟りを開くぞ!と意気込んで、
むちゃくちゃ苦しいことに巻き込むやないか!と文句が出始めて、
もう文句は言い飽きたよ〜と今までの行いを恥じ自分と向き合い始め、
苦しみとは○○である!と答えを見出す。
という壮大な4ステージがあると思えばOKです。
実例として私が費やした期間は・・・
17日間かかりました。
ただし、これは通しの時間ではないです。
「区切り打ち」遍路で回っています。
これは区切りの良い地点でやめて一旦引き上げます。
そして、期間をおいて同じ場所に戻ってきて再スタートする方法です。
私は会社勤めなので、物理的に長期間休みが取れませんでした。
長期の休みがとれる人がお遍路に挑戦できるだけではない。
そう思って短い連休を利用して走破するに至ったわけです。
1回につき1県。計4回。が私のアタック回数です。
区切り打ちのメリットとデメリット
メリットは
・疲れがたまらない
・1回の時間が限られているため、計画が立てやすい
・荷物が少なくてすむ
・リフレッシュした気持ちで毎回挑める
デメリット
・引き上げにも、再スタート位置にもどるのにもお金がすごくかかる
・輪行に慣れておく必要がある
お遍路に向いた気候
お遍路に行こうと思って1ヶ月以内が向いた時です。
長期に計画を立てて望むのはオススメできないです。
なぜなら、行かない理由を探してしまい結局やめてしまうからです。
春・秋がベストですが、私のオススメは夏を狙うのも良いです。
日がながいため、1日の走行時間が多くなります。時間がない人は夏を選びましょう。
私も真っ黒になりながらペダルを漕ぎました。
小さなことですが、この時期の魅力に休憩中の水が最高にオイシイです。
生きてる〜を感じます。
まさにド修行やってます状態です。ストイックな方はぜひ。
ただ、熱射病になって事故を起こしてはいけませんので真夏はやめましょう。
地図で理解するしんどいエリア
自転車できついのは坂道つまり「山」です。
何箇所か本気で心臓が飛び出そうなくらい大変な山越えがあります。
それは地図上で見ると内陸部に向かって道が伸びているところです。
空海はなぜ、この道を選んだのか!?恨むこともあるでしょうが、空海時代は道は舗装もされていないでしょう。
現在は恵まれた道になっているので、ここは先人を尊敬しながら進むのも面白いです。
まとめ
頑張れば3週間以内で一周できます。
1日150キロメートルを走る計算です。
時速20kmで8時間くらい。
焦らず、のんびりいきましょう。
山道で心が折れそうになった時は、「登りがあれば、下りが待っている」と思うことです。
平坦な道が長く続く時に辛くなったら、「時速20kmで走るなら、3分漕いだら1km進んでいる」と思えば足が軽くなります。
どう自分を奮い立たせるかを試せる場にもなります。