走行距離がもっとも長い高知県で途中、リタイアしてしまうかもしれない。

自転車トラブルの対処法、走破するために必要なことを知っておきたい。

走行中の体への負担がどのくらいになるか気になる。

走り始めてからの不安が出てくることです。

 

挫折しないようにするためには頭を使った走行に切り替える必要があります。

きついところを回避するテクニックを身につけ、急なトラブルにあたふたしなくなるように解説していきたいと思います。

 

高知県の難所

寺数:16。走行距離:375キロメートル

高知県は横にながーく伸びた海岸線を通過する修行の道場エリアになります。

室戸岬から足摺岬

海岸線に沿ってひたすら走行します。

信号がないためずっと一定のリズムで進むことができるのでストレスは感じにくいです。

ただ車と同じ道路を通過するため、フラフラ走行をしないように注意してください。

車はものすごいスピードで駆け抜けていきます。

 

また、夕方にここを通過するのは避けたほうが安全です。

コンビニもなければ自販機もなくなるので十分時間に余裕を見ましょう。

 

ツーリングを楽しむ一番のエリアになるのは間違い無いです。

海の風を感じながら自転車を進める姿は、まるでミュージックビデオの撮影をしている気分を味わえるかと思います。

有名な像もたくさんあるので、気分も上がります!

 

険しい山

27番:神峯寺

この寺にはある秘策を使って到達しました。

山の上に寺を構えており、ものすごい急斜面な坂道を登らなければいけません。

今まで、ギアを最低に落としたらなんとか登れていましたが、こればかりは無理でした。

どうしても自転車を寺まで連れていきたかったので、私は道端に荷物を隠すことにしました。

そう、減量したわけです。

辺りは木で覆われているので、隠し場所はたくさんあります。

遍路道から見えないところの木を見つけて、荷物を自転車の鍵で縛り付けたらOKです。

 

苦しくなるエリアの特徴と回避方法

海岸線

室戸岬から高知市までの海岸沿いはとにかく風が強いです。

向かい風のタイミングに当たるとなかなか進みません。

ロードバイクならば、下ハンドルを使ってできるだけ体をコンパクトにして乗り切りましょう。

 

高知市(実際は35番:清滝寺)以降〜足摺岬にむけて、峠を越える必要があります。

なだらかな斜面がずーーーと続くのですごくメンタルをやられます。

どこが頂上なんだ!?と何度も思いました。

中村街道に入るときは十分な時間を取ってから突入しましょう。

夜になると灯りもなくなるので、無理してはダメです。

 

トラブル事例

自転車パンク

できる限り白線を踏むようにして走っていました。

根拠はないですが、白線の方が抵抗が少ないのでは?と思っていたからです。

しかし、白線の外側(車が走らない方)には隠れた危険があります。

ゴミが溜まっているのです。

車が走らないため、小石やゴミが集まっていることがあります。

 

最悪なことに、私は「釘」を踏んでしまいました。

即パンク、異音が鳴り響きます。

海岸線なのでソコソコのスピードで走っていたので本当に危険な思いをしました。

 

対処法としては

・タイヤの空気は適正な状態にする

・道が悪いところは飛ばさない

・替えチューブは必ず持参

です。

特にパンクはよくおきます。私も2回発生しました。

パンクを自力で直せる技術も事前に持っておくことをオススメします。

 

荷物の着脱

参拝するとき荷物を持っていくかで悩みます。

生活するための必要最低限の荷物であるため、なくなったら大変。

参拝は休憩時間でもあるので、のんびりしたい気持ちもあります。

 

毎回荷物を持っていくのはしんどいです。

なので、荷物は分けてきましょう。

まず、使わない荷物は伸縮ロープでキャリアにグルグル巻きで固定します。

よく使う荷物はロープに挟むと取り出しやすくなります。

伸縮ロープを使うことで輪ゴムで止めたようになるため、走行中でも荷物が落ちずに安心です。

 

走破のための考え方

無駄な動作をなくしていく

小さな無駄が、大きなダメージを生み出すことを体験できると思います。

例えば、後ろからくる車を振り返って確認する作業です。

振り返る動作ほど、走っているときにしたくないものです。

前方への注意も削がれるので危険につながります。

 

ですので、私はハンドルにミラーをつけて後ろを確認していました。

これなら下を見るだけで後ろの状況が見れるので楽です。

随分とお世話になった便利グッツだと思っています。

道路標識をゲームの一部に取り入れる 

走行中にスマホで道を調べながらもいいですが、操作するときは止まったりするのでロスタイムにつながります。

そこで道路標識を活用です。

寺が密集しておらず移動がメインの高知県なら、エリア(市の名前)を押さえておけば標識で確認できます。

また、残距離も出るのでこれをゲーム感覚に持っていければ楽しくなります。

 

だいたい、自分が1時間で何キロメートル進むことができるかわかってくると標識を見て到着時間が予測できるようになります。

こうなってくるとツーリングが楽しいゲームに変わったように感じられます。

ぜひ、この感覚を掴んでもらいたいです。

 

実在!お接待を受けることができました!

きっかけ

足摺岬に向かう途中の土佐清水市でのできごとです。

 

お恥ずかしいですが、道に迷って地図をものすごく眺めていたのが出会いの瞬間でした。

住宅街に入ってしまい、目印を失っていたところ声をかけてもらえました。

世間話が盛り上がり、たまたま向かう進路にご自宅があるとのことがわかったため寄ることにしました。

「お茶でも飲んでいき〜」と誘われたので、これはもしや噂のお接待かと嬉しくなりました。

無事にご自宅に到着し、30分程度お話をしました。

 

どうやら、過去にも数人お茶を出したことがあるそうです。

町のことや、台風のこと、今までやってきたことなどいろんなお話ができました。

土佐名物:ところてんも頂けて元気がでました。

ところてんは鰹だしで食べると言うことをココで学びました!w

 

帰宅してからも

お手紙をいただきました。

このようなつながりがあると、お遍路した後にすごくよかったな〜って感じられます。

また、土佐清水市にいくときは連絡したいと思います。

まとめ

中だるみしそうなエリア:高知県ですが気を抜かないように進みましょう!

いろんなことを考え始めるときです。

「もう、やめようかな〜」

「なんでこんなことをしているのだろう?」

って思うのは普通なので、ここで考え方を変えられるかが大事になります。

修行の道場と言われるだけあって、きついことが多いです。

 

しかし、いいこともたくさんあります。

ストレスの少ない自転車走行、美味しい食べ物、幕末の有名人ゆかりの地などなど。。。

 

これで、半分が終わりました。

次は一皮が向ける愛媛県です。

楽しい自転車ライフを応援します!